2025.01.27更新
交通事故の治療費
交通事故によるケガの治療費は、相手方に請求できます。実際には、相手方保険会社から病院に直接支払われ、いったん立て替える必要もないケースが多いです。ただし、必ずしも全額を負担してもらえるわけではありません。
今回は、交通事故の治療費についてご説明します。
◆ 交通事故の治療費は誰が払う?
交通事故でケガをした際の治療費は、相手方に支払ってもらえます。実務上は、相手方の任意保険会社から病院に直接支払われる場合が多いです。保険会社の案内にしたがって、同意書の提出などの必要な手続きを行ってください。
もっとも、いったん立て替えが必要なケースもあります。たとえば、相手方が任意保険に加入していないケースや、自身の過失が大きいケースです。こうした場合には、相手から回収できない、自己負担額が大きくなるといったリスクがあるため、健康保険の利用も検討するとよいでしょう。
交通事故で使える保険について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
参考記事:交通事故で使える保険
◆ 治療費として認められる範囲
ケガからの回復のために通常必要な治療であれば、治療費として認められます。もっとも、必要のない治療や過剰になされた治療については、法律上相手方に請求できません。
特に問題になりやすいのが整骨院での施術費です。支払いを拒否されないために、医師の許可を得たうえで通う、病院(整形外科)にも定期的に通うといった点に注意しましょう。詳しくは以下の記事をお読みください。
参考記事:交通事故で整骨院に行くときの注意点
◆ いつまで治療費を支払ってもらえる?
相手方に治療費を支払ってもらえるのは、原則として治癒または症状固定までです。症状固定とは、それ以上治療を続けても症状の改善が見込めない状態をいいます。症状固定後に残った後遺症に対する補償は、後遺障害認定を通じてなされます。
問題になるのは、治療による効果が見込めるのに、相手方保険会社から治療費支払いの打ち切りを宣告されるケースです。主治医に治療の必要性を確認したうえで、延長を求める等の対応を検討しなければなりません。詳しくは、次の記事で解説しています。
参考記事:治療費打ち切りを宣告されたときの対処法
以上が交通事故の治療費に関する基礎知識です。状況によっては相手方から支払いを拒まれるケースもあるため、お困りであれば弁護士にご相談ください。
当事務所では、交通事故の初回相談を無料としております。治療費について疑問や困りごとがある方は、お気軽にお問い合わせください。
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