交通事故証明書とは?利用場面や取得方法
交通事故に遭ったことを公的に証明する書類が「交通事故証明書」です。事故の概要が記載されており、保険金請求の際に使われます。一般には馴染みが薄い書類かもしれません。
今回は交通事故証明書についてご説明します。
◆ 交通事故証明書とは?
交通事故証明書とは、交通事故が発生したことを公的に証明する書類です。「自動車安全運転センター」という機関が発行しています。
主な記載事項は以下の通りです。
- 事故の発生日時・場所
- 当事者の氏名・住所・生年月日
- 車両の情報
- 事故類型(例:「正面衝突」「追突」)
- 人身事故か物件事故(物損事故)か
あくまで事故があったことを証明する書類であり、詳細な事故状況や過失割合は記載されていません。
◆ 交通事故証明書を利用する場面
交通事故証明書は、自賠責保険や任意保険に保険金を請求する際に必要です。他に、裁判所に訴訟を提起する際にも提出します。実況見分調書などの刑事記録を取り寄せるときにも、記載された情報を利用します。
いずれにせよ、交通事故で何らかの請求をする際には不可欠といえる書類です。ただし、警察に事故を届け出ていないと発行されません。事故に遭った際には、必ず警察に通報してください。
◆ 交通事故証明書のもらい方
交通事故証明書は、保険会社が取得してくれるのが通常です。とはいえ、任意保険に加入していなかったなど、自分で取り寄せるケースもあります。
取得方法は以下の3つです(参考:申請方法|自動車安全運転センター)。
- 自動車安全運転センターの窓口
各地に所在する自動車安全センターの窓口で、必要事項を記載して申請できます。同一都道府県であれば原則として即日交付であり、最速で入手できる方法です。
- ゆうちょ銀行・郵便局
ゆうちょ銀行・郵便局で手数料を支払って申請することも可能です。申込用紙は警察署・交番で入手できます。郵送で手元に届くまで10日程度要します。
- インターネット
インターネットでも申請できます。申請できるのは本人に限られ、発生時に警察に届け出た住所と現住所が同じでなければなりません。書面が届くまで郵送で10日程度かかります。
以上が交通事故証明書の概要になります。あまり自分で申請するケースは多くありませんが、交通事故においては必須の書類です。警察への申告が前提になりますので、事故に遭った際は必ず通報してください。
当事務所では、交通事故に関する初回相談を無料としております。保険金請求などでお悩みの方は、まずはお気軽にお問い合わせください。