2016.11.17更新
離婚調停でより多くのお金を獲得するには?
離婚調停で問題となるのは主に「子供の親権と面会」そして「お金」です。親権については現状子供を育てているのが父と母のどちらであるかが重要です。面会については、どこまで具体的に面会の内容を決めるのかがポイントです。
そしてお金の問題は大きく区分すると1.夫婦の財産分け 2.慰謝料 3.養育費 4.解決金になります。区分としてはこの4つに分けられますが、1~4のどの名目であろうと、懐に入ってしまえば同じ「お金」です。そういう意味では、慰謝料でこれだけ取ってやろう!と固執せず、経済的にメリットがあり、相手が支払うであろう項目に集中して交渉をしていくことが有効に働く場合も多くあります。
例えば養育費は月々の支払であり、一時金として大きいお金が入ってくるものではありませんが、子供が10歳であれば最低でも10年間支払う必要があるお金です。1万円upを勝ち取るだけでも、全体的な増額は100万円以上になります(もちろん、相手が支払を継続してくれることが前提にはなりますが、相手が定職に就いているのであれば、不払いの場合には給与債権の差押で対応できます)。実際、先般当職らが担当し合意が成立した離婚調停では、裁判所内の養育費基準額を総額で400万円以上上回る額の獲得に成功しました。
最終的な経済的メリットを考えてクレバーな交渉をしていくこと、そしてそのことの重要性をご依頼者様と共有しながら調停を進めていくことが、最良の結果にも繋がると考えています。
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