養育費の相場
養育費の金額は、離婚に際して争いになりやすいです。「相場はいくら?」と聞かれることもあります。
今回は、養育費の相場について解説します。
◆ 統計による養育費の相場
厚生労働省が公表した報告によると、養育費が決まっている世帯の平均額は、母子世帯(母が受け取っている)で月50,485円、父子世帯(父が受け取っている)で月26,992円となっています(令和3年度全国ひとり親世帯等調査結果報告p.60|厚生労働省)
また、最高裁判所の統計によると、調停により決まった夫から妻への養育費の分布は、以下の通りです(令和6年司法統計年報 3家事編p.44|最高裁判所)。
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1万円以下 |
2万円以下 |
4万円以下 |
6万円以下 |
8万円以下 |
10万円以下 |
10万円超 |
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305 |
959 |
4,098 |
3,580 |
1,992 |
1,175 |
1,693 |
統計上は、おおむね月2~6万円程度になっているケースが多いといえます。
◆ 養育費の相場は算定表で確認できる
もっとも、実際に妥当といえる養育費の金額はケースによって異なります。
そもそも養育費は、未成熟の子どもの生活・教育のために必要な費用です。父母の年収や子どもの人数・年齢によって大きく左右されます。
実務上は、裁判所が公表している算定表が参考にされる場合が多いです。
算定表は、子の人数や年齢に応じて分かれています。ご自身に合った表を探し、父母の年収が交わった部分を見るようにしましょう。
例として、以下のケースで考えます。
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・夫:年収400万円(給与所得) ・妻:年収200万円(給与所得) ・子:2人(5歳と2歳) ・離婚後の監護者は妻 |
このケースでは、子2人でともに0~14歳であるため、表3を使用します。離婚後の監護者は妻であるため、養育費を支払う夫が「義務者」、受け取る妻が「権利者」です。
表3で「義務者の給与400万円」と「権利者の給与200万円」が交わる部分を見ると「4~6万円」となっており、これが月額の養育費の目安になります。
年収額は、給与所得者(会社員・アルバイト・パートなど)は源泉徴収票や課税証明書、自営業者は確定申告書で確認します。
◆ 相場と異なる養育費になるケース
算定表はあくまで目安であり、双方の合意により、異なる金額としても構いません。
また、算定表は、一般的に子の養育に要する費用をもとにしたものです。子が私立学校に通っている(予定がある)、子の病気により医療費が高額になるといったケースでは、調整が必要になります。
算定表だけに縛られないようにしてください。
以上が養育費の相場の基本的な説明になります。ケースによって異なりますので、ぜひ弁護士にご相談ください。
当事務所では、離婚の初回相談を無料としております。養育費についてお悩みの方は、まずはお気軽にお問い合わせください。