離婚調停の服装や持ち物
離婚調停の当日にどう臨めばいいかについて、悩まれる方は多いようです。法律相談でも「服装はどう選べばいいの?」「持ち物は何?」といった質問をよく受けます。
今回は、離婚調停の服装や持ち物について解説します。
◆ 離婚調停の服装(男性の場合)
離婚調停における服装に決まりはありません。とはいえ、常識的な服装をしていくべきです。常識から外れた服装で出席すると、調停委員からマイナスの印象を抱かれるおそれがあります。
男性の場合は、スーツを着ていくのが無難です。わざわざ新調する必要はありませんが、普段着で行くにしても、清潔感のある服装を心がけてください。穴の空いたジーンズやサンダルなど、カジュアルすぎる服装は避けましょう。髭もきれいにしておくとよいです。
◆ 離婚調停の服装(女性の場合)
女性の場合も、常識的な服装をする点は変わりません。スーツを着ている方は少数です。オフィスに着ていく服装をイメージするとよいでしょう。
気をつけて欲しいのが、高級ブランドの服やカバンです。養育費や財産分与を求めているのに、お金があると思われてしまう見た目だと説得力がありません。
調停委員は50~60代の方が多いため、メイクは派手すぎず、髪の色も明るすぎない方が無難です。
◆ 離婚調停の持ち物
離婚調停には以下のものを持っていくとよいです。
- 裁判所から届いた書類(呼出状など)
- 裁判所に提出した書類のコピー
- 証拠書類(写真、診断書など示したいものがある場合)
- 自分の言い分をまとめたメモ
- 振込先口座がわかるもの(通帳など)
- 身分証明書(運転免許証、マイナンバーカードなど)
- 印鑑(実印である必要はない)
- 筆記具・メモ帳(録音・録画は不可)
- スケジュール帳(次回期日の予定調整に必要)
- 待ち時間をつぶせるもの(本・雑誌など)
他にも、裁判所から指示されたものがあれば持参してください。
以上が離婚調停の服装や持ち物になります。服装は、調停委員の印象を損ねないことを意識してください。持ち物は、何か忘れたからといって直ちに不利になるわけではないので、裁判所の指示に従っていれば問題ありません。
調停は非公開の話し合いであるとはいえ、裁判所に行ったことがない方が大半であり、緊張されるかと思います。不安な点は弁護士にご相談ください。
当事務所では、離婚の初回相談を無料としております。離婚調停にひとりで臨める自信がない方や、些細であっても気になる点がある方は、お気軽にお問い合わせください。